鞍馬石 ～古都から生まれた天然石～

京都　北部に存在する鞍馬山。
その鞍馬山で天然石が採掘されていたのはご存知でしょうか？

今回パスクルでは鞍馬石（くらまいし）の取り扱いを始めました。
人気の日本石に新たな仲間が加わります。

実際、入荷から取り扱いまでどのような経緯で行われたか、裏側の世界を皆さまにご紹介したいと思います。
今まで触れてこなかった仕入れについて、今回はぜひ皆さまに知っていただきたく仕入れ担当者に色々聞いてみました！

伝説のパワースポット　鞍馬山

聞き手：執筆者
話し手：仕入れ担当者

Q.今回発売の鞍馬石、他の日本石と同じように「鞍馬」とは地名から来ているのでしょうか。

そうです。京都の北部にある鞍馬という地名からきています。
実は仕入れ担当者の私は、鞍馬という地名は知りませんでした。
詳しく調べてみると、歴史があって全国的にも有名な地なのですね。

Q.天然石って鉱山や川岸で採掘されるイメージがあるのですが、鞍馬のどのあたりでとれるのでしょうか。

このストーンは、「鞍馬山」という山で採掘されていました。
そして鞍馬には「鞍馬寺」があり、「鞍馬山」とあわせてパワースポットとしても知られています。
霊山としても有名な鞍馬山は、牛若丸（後の源義経）の修行の地だった伝説もあるのです。
天狗が住む聖地としても有名で、鞍馬駅前には大天狗のモニュメントがあるくらいなのです。

Q.大地の力がみなぎる場所で採掘された天然石はなんだかエネルギーがすごそうですね。

波動が非常に強く、人間力を高める石といわれているので「精神的に成長したい」・「正しい考えをもちたい」・「周囲の人と信頼し合える関係を築きたい」と願う人にぴったりです。

石なのに錆びてくる！？

Q.パワースポットで採れる石。なんだか触れてみたいです。今、私が「鞍馬山」に行っても採れるのでしょうか？

残念ですが、今はもう採掘が禁止となっています。
そういった意味でも今後どんどん希少な存在になっていくと思います。

Q.今は禁止になっているのですね。残念です。。「今は」ということは、昔は色々なところで見られたストーンだったのでしょうか？

はい、古くから京都で鞍馬石が用いられていたようです。
パワーストーンの業界では珍しいですが、鞍馬石自体は京都の茶室には欠かせない石のようですので、茶道をされている方にはなじみのある石なのだと思います。

古びて味わいのあることを「さび」と表現する事から「さび」は「わび」とならんで茶道の理念となっています。
鞍馬石には鉄分が含有されていて水にぬれると錆びる性質があり、そのことから表面が錆びている鞍馬石は茶道との結びつきが深く庭石（にわいし）、飛石（とびいし）、沓脱石・靴脱ぎ石（くつぬぎいし）として使用されることが多いようです。

Q.そういえば、古民家や庭園がある建物に、履物を脱ぐ石ありますね！

そうです。あれです！
すべてに鞍馬石が使用されているわけではないのですが、高級な庭石・飛石・沓脱石／靴脱石には鞍馬石が使用されていることが多いようです。

Q.靴脱石が錆びてきたりするのですか？

はい、そうなんです。
不思議なのですが、金属が混ざっている天然石ですので雨に打たれると表面が錆びてきます。
鞍馬石の天然石ブレスレットは身に着けていると汗などでだんだん錆びてきます。
ヴィンテージ感と申しますか、変色がいい風合いを醸し出しますよ。

Q.ヘマタイトも鉄を含むので変色しないよう取り扱いが必要です。鞍馬石では変色がいい味を出すと？

そうですね。
鞍馬石は比較的硬い石ですが、酸化して変色しやすい石です。
空気に含まれる水分や汗などによって、時間の経過とともに茶色い色味がでてくることがあります。
しかし、これこそが鞍馬石の大きな特色です！
使い込むうちに浮かび上がってくる「錆び」の色合いをお楽しみください。

Q.話を聞いているとなんだか希少性を感じます。
仕入れに至るまで相当時間がかかったのではないでしょうか。

日本石を今後も種類を増やし広めていきたいと考えているパスクルには欠かせないストーンだと思い、全国の様々な上質な石を順に検討している中、今回は京都の代表石である鞍馬石に出会えました。
それからは、なかなか安定した色合いや良質な鞍馬石の仕入れ先が見つからなかったので、予定より時間がかかりましたね。
根気よく探し続け、やっと安定した品質を担保できる業者様が見つかったので、販売に踏み切る事ができました。

まとめ

今回仕入れにあたり、じっくり話を聞くことができました。
パスクルのオーダーメイドアプリにも近日中にラインナップされるようなので、オーダーメイドブレスレットにも取り入れることもできるようです！
ワンポイントに取り入れるのも良さそうですよね。

鞍馬石には鉄分が含有されていて水にぬれると錆びる性質があり、そのことから表面が錆びている鞍馬石。
金属アレルギーをお持ちの方で、少し不安だなと思われる方にはストラップも同時に発売されました！

仕事柄腕にはめられない方、水仕事が多い方にはストラップがおすすめですね！
日本の歴史や日本の文化がお好きな方はぜひ、鞍馬石の魅力に触れてみてください！

今回、はじめてどういった形で仕入れから発売までが行われているかを仕入れ担当者に聞くことができました。
納得いくまで仕入れ業者を探したり、歴史や鉱物の特徴なども根深く調べて発売に至っているのですね。
今後も珍しい鉱物、特徴があるストーンなど、新たに取り扱うストーンが決まり次第こちらのブログで皆さまにお伝えしていきます！

今度はどんなストーンが仲間入りするのか、私自身とっても楽しみです。

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